首相プロフィール |
「宣言者」としてバングラデシュ独立を主導したジアウル・ラーマン元大統領婦人です。
1981年5月に暗殺で夫を失い、窮地に立たされました。バングラデシュ民族主義党(BNP)を分裂させないよう後ろ向きの理由で党首に担ぎ
上げられました。しかし、政治的決断力・統率力に欠けることなく、党をまとめ、指導力を発揮しました。
1990年には、アワミー連盟のシェイク・ハシナ党首と共に民主化運動を展開、エルシャド軍事政権を崩壊させ、
軍が常に関与してきたバングラデシュの政治体制に終止符を打ちました。翌年(1991年)の総選挙で第一党となり、大統領官邸で宣誓し、
初代女性首相に正式就任しました。宣誓式で「国民合意の政府」を築くため、秩序回復に務めると強調し、市場経済の促進と社会的・
経済的安定を図ると表明しました。
穏健なイスラム教徒です。1996年の総選挙でアワミー連盟に政権を奪われてからは、国民の話をよく聞き対話を
重視する政治スタイルに転換したとも言われます。2002年の総選挙で再び第一党となり、政権を取り戻しました。雇用機会、識字率の向上、
女子教育の拡大、国営事業の民間化、政治透明化、国家管理下から司法部の独立及び公衆安全保障等の基本社会体制案に力を入れています。
宗教を超越した「世俗主義」を掲げるが、政治・経済の低迷克服に務め、貧困縮小にも著しい成果を上げました。 1945年8月15日生まれ、シュレンドロナト大学(ディナズプール県)を卒業。1960年8月に結婚。趣味は、読書
(主に国際政治学)。故ラーマン元大統領の夫との間に一男(党幹部)。 |